2009年10月25日日曜日

ネイティブアメリカンを目指したロピーセーターその後…

アンニョンハセヨー

最近とうとう韓流ドラマに手を染めてしまいました。
でも、韓国のドラマは、ひとつに何十話とあるので、数はこ なしていませんが、好きな人はめちゃくちゃ観てはりますよね。例にもれず、ここ1年くらいうちの両親ともどもハマってしまって、睡眠時間をけずって観ま くってはります。さすがにそんなことはしたくないですけど、好きな俳優さんはちゃっかり見つけました(笑)

まぁ、それはさておき、今日はロピーセーターの話です。

以前、田守先生の課題でロピーセーターを編んでますという話をしました。

「ロピーセーターの柄をイメージしながら、勝手に世界旅行&迷走。」

うわ、これ書いたの8月かー!

そら生徒さんや友だちに「あれはできたん?」ってつっこまれるはずです。
気になってくれてはるのはすごく嬉しいんですけどねっ♪

ロピーセーター前回はすその部分の写真を載せていましたが、ヨーク(衿)部分が編めました。
やっと多色使いの編みこみに慣れてきたかな?というかんじです。
編んでる間はめちゃくちゃ楽しかったです。










ロピーセーター衿ぐりの始末は、細編み+バック細編みという手でいきました。簡単で、見た目すっきりするから、ほんとよく使うatricotの得意な手。

でも、1回目はヨークの目を減らしすぎて首がはいんなくて…もう一度やり直し!ラクしようとするといつもこんなことになります(笑)




でも、なんかこれでは物足りないなぁという気がして。

というのも、最初のテーマはネイティブアメリカン風だったんです。
その割には、メインカラーのブルーグリーンから間違ってるんですけどね(笑)

なので、前回にもお話したとおり、ヨーロッパの古着っぽいとか、チロリアンっぽいとか、北欧っぽいとか、まぁなんつーか、曖昧なものになってしまいました。
民族もの好きなわりには、全然勉強できてないという証拠ですね。今べつの作品でもまったくもっておなじ現象が起こっていますが、それはまた後に話します。

でも、このままで終わるのはなんか悔しい。
本当は、もっと派手にしたかったんです。

というわけで、最後の悪あがき(?)にフリンジをつけることにしました。

ロピーセーターストラップをつける要領で、糸をつけていきます。
でも、この糸はシルクウールだから、これだとすぐほつれてしまったり、毛玉ができるので、これでは完成度は上がりません。









ロピーセーター フリンジということで、atricotの新兵器登場!

金の羊さんで購入。

これでなにをするかというと…




ロピーセーター フリンジクリップに糸端をはさみます。








そして、ハンドル一定右方向にぐるぐる回して糸をねじります。
ロピーセーター フリンジ撚りがかかってきた!









ロピーセーター フリンジそれを2本合わせて、今度はさっき回した方向と反対向きに回します。するとうまく糸がからまるのです。







ロピーセーター フリンジ同じ長さになるように、すそで結んでいきます。
最初はこんな風に定規をあてて長さ8cmになるようにと、やってみたんですが、伸縮性のある糸なので、全然揃わなくて、結局定規を使わないほうがうまくできました。






ロピーセーター フリンジできたー!これで糸端を切り揃えてできあがり。











このねじねじフリンジは、そもそも織りのタテ糸を始末するときに使われる技法のひとつです。
こんな房の織りのマフラーありますよね。
もちろん器具を使わず手動でもできます。一度やってみたらわかるけど、指紋がなくなるんちゃうかと思うくらい指の腹が痛くなります。ヘタレなatricotは2本ほどやってみてすぐ買いに行きました(笑)

いやはや、新兵器を使っても相当めんどくさかったんですけど…
まぁでも、使える手なので引き出しに入れておこう。

ロピーセーター完成☆

え?全然変わってない?

それよりも、atricotとしては、あんなけ気をつけてボディに着せたのに、なぜか全体的に右肩上がりになっていることがすごく気になる…。


ちょっと前に編んだ仏像ニットで、もう課題には時間をかけないぞ!と心に誓ったのにも関わらず、すごい手をかけてしまいました…






課題って失敗しても「しゃあないかー」で終わるから気持ちがすごくラク。
ほんでやっぱりやるからには自分の知らないことや、やったことないことをやりたいなぁとついつい欲が出てしまいます…その度に他の作品が遅れるんですよっ。と自分に言い聞かせつつ…でもまた次回のカウチンのデザインで四苦八苦してます。

カウチンのマイテーマは「モンゴル」。
がですね、いろいろネタを探るうちに今度はモンゴル→中国少数民族→インド刺繍→ペルシャの陶器と、これまた世界を巡っているわけです。
今回はシンプルで力強い文様を求めています。ほんでだんだん中東に向かっていっているような気が…つか、これってシルクロードじゃないですか?よく分かりませんが。

って、全然こりてないですね(笑)

2009年10月18日日曜日

愛しのベイビーとしばらくのお別れ&おせんべつを編む。

二週間ぶりの更新になりました。
体調があまりよくなかったのもあったんですが、前回のブログはかなり渾身の力をこめて書いてしまったのでいつもその後が困ってしまいます。
なんか自分的にしょーもないことは書けへんな~と変に意識してしまうんですね。そんなことを思ってしまったが最後、ネタがない…あ~あ、なんか無駄な自意識~!

でも今日のatricotはそんなことどうでもよくて、ひたすら悲しみにくれています。

ちょうど今朝、妹のれーころとベイビーが岡山に戻ったのです。
れーころはお産前からなんだかんだ三ヶ月はこっちにいたので、私は結婚前のように毎日顔を合わせるのが嬉しくてしかたなくって。
お菓子をよく買ってきて、健康的な妊婦生活を妨げておりました(笑)

おまけに先月、待望のベイビーが生まれて、それからと言うもの休みは家から出ず、仕事に行ってもいち早く彼の顔を見ようと一目散に帰ってました
しかも生まれてから一ヶ月と10日ぐらいしか経ってないのですが、気付いたら200枚以上の写真を撮っていました…
デジタルフォトフレームって絶対いらんと思っていたけど、これはいるね(笑)
もう周りがあきれかえってしまうほどの、かなりのおばバカっぷりですよ~!

だって、かわいいんだもーん!

帽子、ベビー帰る日の前日、昨日撮った写真です。生後39日目。

髪の毛のハゲ具合と立ち具合がブラマヨの小杉にそっくり(笑)

顔もどっからどうみても男の子ってかんじで、ちょっとオッサンくさいんですが、とにかくかわいいのでよろし。


今次回のスピナッツの企画でベイビーとれーころに作っているのですが、最後の晩、やっぱりなにか持たせてあげたいなと思い小さい帽子をつくりました。

帽子 ベビーまた思いつきなので、凝ったことはできず2時間ぐらいでつくりました。
100%カシミヤの帽子です。

先日行ってきたアトリエトワインさんの展示会で買ってきた糸です。肌触りがいいので、これならベイビーにも安心☆

帽子 ベビードキドキしながら朝かぶってもらうと…

天才的にぴったり!
え?すぐ大きくなって使いもんにならなくなる?
そんときはまたつくればいいんです。

れーころも、そのつもりでニットもんを一切買ってないという(笑)




そ れにしても叔母という立場はとてもいいもんで(笑)、四六時中いるママは超大変やけど、こっちは好きなときにちょっかい出せるし(笑)まぁでもれーころも 喜んでくれました。「寝かせのatさん」という異名をとるくらい、atricotが抱いたら気持ちよく寝てくれてたし。at父は今までにないくらい早い時 間に帰ってきてベイビーのお風呂を担当してました。もう全員超デレデレです。

だからその分、やっぱり寂しいですねぇ。。。でも岡山で一生懸命働いてくれてるパパも今までずっと寂しい思いをしてたんやもんね。

なので今日は泣くものかと、部屋を大掃除して衣替えして、なんにも考えんでもいい作品を選んでいそいそ編んだり…とにかく寂しさをまぎらわそうと、あれこれ動いていました。

まるで失恋したみたい。ほんでれーころがお嫁に行ったときとおなじ状態やん!(そんときは15年ぶりに模様替えもしました。)

でもatricotには出張教室があるんです。
今日は3人のかわいい子供さんがいらっしゃるところで、とても温かい気持ちになりました。

出張教室みんなすごくかわいくて癒される~!



ということで、これを機に家での仕事もはりきってがんばろう。スピナッツ企画に本腰いれなくては!れーころとベイビーに素敵なものをつくります☆
ほんでドンドンうるさいからということで中断していたコアリズムも再開しよう!(ちょっと体重が戻ったんよね汗)

あ、そうそう最近出た本でも…
下田直子下田直子さんの新刊です。

この表紙のジャケットとおなじパターンのベビーバージョンを生徒さんが編んではります。めちゃくちゃかわいくなる予感☆

アヴリル 糸あそびアヴリルの糸あそび新刊もなんと!ベビー特集なんですねー!

ベビー本はナチュラルな雰囲気のものがとても多いですが、この本は今までのベビー本と一線を画していて、作品がとてもカラフルです♪











なんか、一気にベビーづいてます!

作品をつくる立場から言うと、ベビーもんって小さいからすぐできていいわぁ~ってかんじなのですが、赤ちゃんの動きって、大人の動きとちがうから、いざ使いやすいもんをつくろうという視点で考えると、結構難しいんです。

例えば、ルームシューズ。赤ちゃんの足首ってあまり曲がらないんですねー。そのくせとても脱げやすいから、着脱が簡単なもの&脱げないようにホールド感のあるものにしないとすごく使いにくくなってしまう。

そ んなことをベビー服を取り扱ってる方からいろいろお伺いしたときに、赤ちゃんの事情と大人のそれとは全然ちがうんだなぁと。赤ちゃんを育てたことある方に はきっと当たり前なんやと思いますが、産んだことないatricotにとっては目からウロコなことばっかりやったんですよ。原型を小さくすればええんとち がうんやーと勉強になりました。


うーん、ベビーもんもなかなか奥が深い!

とか言って、きっと壁にぶち当たるのは、これからなんですけどねああ締め切りまであと1ヶ月か…

2009年10月4日日曜日

木工職人の父とコラボして考えさせられる。

どうもどうも、atricotです。
HPのnewsでも告知しましたが、羊と紡ぎの情報誌SPINNUTS74号が発行されました☆

って、ブログやHPをご覧いただいてる方は「またその話?」ってかんじだと思うのですが…

前回の73号は多分1回ぐらいしか告知してないし。

作品をつくって撮影して原稿を提出できたら、ひと段落するんですが、そっから発行まで1ヶ月くらいあくんですね。その間にだいたい「やりきったぜ!」と熱はおさまるのですが、今回はちとちがいます。

というのも、ものすごい経験ができたからです。

今 回のお題はまったく別の畑にいる人と組んで一緒にモノづくりをしなさい!というのがテーマだったのですが、atricotが真っ先に思いついたのは、木工 所を営んでいるatricotの父・トシカズ(60)でした。そうそう、じつはatricotの父は木工職人なんです。

突然ですが、みなさんは、お父さんと仲いいですか?

父 と娘ってなんというか…ねぇ(笑)atricotの家族は異常に仲良しなので、もちろん父とも仲良しなんですが、一緒になにかをつくるってなると、まぁ~ いろいろ大変でした。しかも、こっち(ニット)の世界に引き込まないといけなかったので、職人である彼とは衝突することもあって、まぁ大変でしたとしか言 えない(笑)

そのいきさつや、2人で生んだ記念すべき作品がどんなものかというのは、SPINNUTS74号をご覧ください☆興味のある方はお気軽にatricotに声をかけてくださいね。もちろん発行されてるスピンハウスポンタさんでも販売しております♪

原 稿では、ニットと木工をどのように融合させたのかということを焦点にあてて書いていますが、今回はまたべつの視点で、気づいたこと…じつは原稿にも書いて なくはないのですが、もっともっと膨らませたいなと。そして、手芸に関係ある人もない人も、ちょっと立ち止まって考えてもらえたらなと。そう思ったんで す。

***

今回、父にどう動いてもらったらいいのか、さっぱりわからなくなってしまい、かなり追い込まれていました。でもある方からなにげない言葉をいただいたのがひとつのきっかけになりました。

「今、ニットをやっている人がどんどん減っていってるから、(それを教える)atちゃんって、貴重な存在だよ。」
って、励ましてくれはったんですね。そうやって励ましてくれはる気持ちは嬉しいんですけど、じつは、自分がまったくもって、共感してないことに気づきました。そもそもそういう意味で自分は貴重な存在なんだと思ったことがない。

つまるところ、ニットってね、誰でもできるんですよ。そら私も一応勉強はしてきたので、たまに「いやいやニットをなめたらあかんで!」と他人に思ったり、はたまた自分自身が思いしらされることもあるんですが(笑)
じつは教えること自体に資格はべつにいらないし、誰でもできるんですよ。手芸ってあくまで手の芸やと思うんですわ。

でも、父のような職人さんって、おなじモノをつくる人でも、手芸とは全然ちがいます。
こうやって、言葉にすると当たり前のことなんですけど、これまで自分がニットの技術をあげることに必死になっていたので、職人気取りになってたところがあって見えてなかったんです。
けど、ちゃうやんって。しかも自分が目指してるところもそこちゃうやんって。

だから、私は誰でもできることをやってきてるわけで…その誰でもできることを逆手にとって、いろんな人に驚いてもらったり、喜んでもらおうと、もがいたり嬉しくなったりしていてるわけで…

何が言いたいかというと、私が死んでも手芸ってなくならないんですよ。でも父が死ぬと、確実になんかしらの技術がなくなるんです。

気づかんかった私がアホすぎる~!

ということで、ムリな背伸びをして、父と同等にモノづくりをしようとするのをやめました。そしたらうまくまわっていったんですねー。

でも企画は無事終わったものの、なんかずっと心にひっかかったものがあるんです。

それはさきほども言ったように、なくなっていくのは手芸ではなく、職人さんの手仕事であって、日々のほほんとのん気に暮らしてる私は、いかにそれが危機的状況に陥っているかということを見て見ぬふりをしてきたということです。


中 国産に押されてみるみるうちに仕事が減ってしまった父然り、手芸業界がアカンっていうのも、末端の私の方じゃなくって、素晴らしい素材をつくる紡績工場や 撚糸やさんや、染工場という技術を持ってはる方が減っていってるのが問題で、それって、どの業界でもおなじことが言えるんやないかなぁと思います。


大阪発の人工衛星「まいど1号」も大阪の町工場の職人さんが力を合わせてつくらはったもので、はじめてその話を聞いたときは、
「なんちゅう男のロマンなんや!」

と感動しましたが、最近資金繰りができなくなって、打ち切りになってしまったそうです。本当に残念。


私の住む京都もかつては職人さんの宝庫です。でもここ10年はそんな残念な話ばっかり耳にします。

でも嘆いてばかりいても仕方ないし…

だから父を見て思ったことを書きます。
もう30年以上おなじ仕事をしている父を見ていると、職人さんとは自分が思っているよりずっと閉鎖的な世界です。なので、異業種の人と知り合うことがほとんどありません。

そ しておなじ素材をずっと見つめてきはったので、それ以外の素材(今回で言うと羊なんですが)をあわせるという頭がまったくない。頑固オヤジですからね (笑)でも、相手の注文を100%以上のクオリティで返してきはるという、一流に徹する姿勢には、一生頭があがりません。私がお願いしたことは大したアイ デアではなかったんですが、父の技術力のおかげで誌面に載せれるぐらいの作品はできたわけです。

もう突破口はそこしかないと思います。職人さん、クリエイターさん、デザイナーさん、そして私みたいなへっぽこニット人、素人さんでもなんでもいいんです。なんでもいいから、ジャンルや世代を超えて、おもしろいことをやっていかなくっちゃ。

既にコラボレーションブームは市場では起こりまくっていますが、もっと個人単位での化学反応があちこちで勃発したらいいのになぁと思ってます。特に京都でねっ!

そ うそう、余談ですが、こないだあるメルマガの取材を受けました。インタヴュアーの方が、人と人とをつなぐ「架橋家」を目指しているとおっしゃってたので、 この話を熱弁しました。ほんで、架橋家やったら、そこをなんとかしてくれなアカンと。職人さんの危機を切々と訴えて、私たち若い世代のやるべきことはこれ なんだ!とか、えらそーなことをあれこれ言うてたんですが、記事を見ると1行もこの話は出てませんでした(笑)

あはは。まだ私では伝わらないなぁ。

うん。現実は厳しいし、これはただの理想論かもしれません。

でも、先が見えないと嘆くよりかはずっと建設的な考えだと思います。