2009年5月31日日曜日

「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展@京都国立近代美術館

毎度!atricotです。

先日からコツコツつくっていた仏像ニットができました☆
はっきり言って、会心の出来でございます

仏像とニットの新たな可能性を発見(大げさ?)した一枚です。


えと、今回はそのネタだけでは物足りないので、先日行ってきた企画展の話を。

久しぶりに美術館に行ってきました。
ずっと、行こう行こうと思っていたこの企画、24日に終わってしまうということですべりこみで行ってきました~!
なので、これを見て興味を持って頂いた方は、もう終わってしまったので申し訳ないのですが…

ラグジュアリー:ファッションの欲望

「ラグジュアリー」をキーワードに、ロココ時代から現代の服を展示してありました。

いやはや楽しかったです。
この近代美術館は何年かに1度、このような服飾系の展覧会をしはります。
それが、毎回すごいのです。どんなけ持ってんねん!というくらい所蔵品が充実しております。今回は、前回見た企画展の服とちょっとかぶっていましたが、それでも見応えアリアリのコレクションでした。
特に1800年代の服と、1920年代のヴィオネ、シャネルの服が充実してます。普通は見れないです!多分!

インフルエンザ感染者が京都に発見された翌日だったので絶対ガラ空きだろうと思っていたのですが、意外にも人は多かったです。

写真がなくて残念ですが、すごくおもしろかったのは、ギャルソンの川久保玲の作品がずらーっと並んである部屋でした。

平置きして撮った写真と、それを実際にボディに着せた状態とを並べて展示していました。

え、こんな形のものが、着るとこんなことになっちゃうの!?

という、本当にびっくりするようなものばかりで、その発想に感嘆とため息がでっぱなしでした。

服の生地はニットニットしているものはほとんどなくって、おそらくジャージー素材(これもニットですが…)やバイアスを使ったもの、フェルトっぽいものなどさまざまでした。

ニッ トも伸縮性があるので、平置きした状態と着たときとでは全然違います。私も少しはそれを意識して自分の服をつくります。でもここまで発想は豊かではない なぁ。。。。と、まぁ一流のなかの一流の人なので、比べるのおこがましい話ですが、自分がデザインをするときに無意識にあらゆることにおいて制限をかけて しまっていることを痛感しました。

もっともっとニットという武器を使って自由になりたい!

と、目の前の服たちにこれでもか!というくらい大いに刺激を受けました。

でもそのわりには全然製作が進んでません。はぁー
いろんなものが締め切り間近です。


まま、気を取り直して…

この企画展は、各時代の「ラグジュアリー」とは何だったか?という観点で、時代とともに移りゆく価値観を、服を通して、とてもわかりやすく説明されていました。

では、現在のラグジュアリーとは何か?
ラグジュアリーっていうより贅沢と呼んだ方が親近感があるのではないでしょうか?

今は高級志向一辺倒ではなく、人によって価値観は様々です。

最近は特に、身の丈にあった贅沢なり幸せを見つけようと謳われてることが多いと思います。
そりゃこの不況ですもの。

だからこそ、この関連企画がおもしろかったのです!

新収作品展「都築響一 着倒れ方丈記」

狭いアパートの1室で暮らしてはったりと、決してセレブではない生活だけど、ひとつのブランドに出会い執心し、身を削ってまで熱烈なコレクターになった人たちの写真です。

すごくおもしろいのは、写真がすべてその人たちの部屋のなかで撮られていることです。コレクションをずらーっと並べてもらって。
部屋って、必ず生活感がでると思います。現実そのものです。そこに、非現実な高級ブランドが並べてある光景ってすごく不思議なのです。

この企画は雑誌「流行通信」に連載しているときから好きでした。それが最近ひとつの本になったようです。

出てくる人たちは、お給料の半分以上をそのブランドにつぎ込んだりとか、わざわざ全国のショップをまわって買い集めたりとか、もう人生がそのブランドを中心にまわってるというかんじで、身の丈にはあった贅沢とは決して言えません。

でもなぜだろう、見ていてとても気持ちがいいのです。

はたから見るとすごくクレイジーだし、自分の彼氏がこんなんだったらちょっと…いや、だいぶイヤです。絶対デート代とかケチってまで自分の服につぎこんだりとかしそうです。

でも、見ていてとても気持ちいいんです。なんだろう、この爽快感は!

私自身も、身の丈にあった幸福を大事にしようと思っているはずです。でもなぜ、こんな感情が湧くのでしょうか…?

まぁ、すぐに答えは見つかったのですが(じゃあこんなにひっぱらなくても!)

彼らが夢中だからです。addictedだからです。

なにかに夢中になるのには理屈なんかありません。

だから身の丈にあうあわないと考える隙間もないのです。
でも私はもっともっとニットに夢中になれるのに…って思ってしまいます。
夢中になってるときと、理屈ばっかりに目がいって、イマイチ夢中になれてないときがあります。その差がありすぎます。本当は24時間わき目もふらずに行くとこまで行ってしまいたいっ!
それが私にとっての一番満たされた状態、一番の贅沢です。と、言い切れます。

キヨシローの気持ちE!状態です。誰よりも気持ちE!と叫びたくなります。

もっと知りたいし、もっと技術を修得したいし、もっとつくりたいし、もっと糸と道具も欲しいし、もっと時間も欲しい。寝ないといけない時間だから…とか、そんなこと考えずにやりたい。でもそれやっちゃうと明日がしんどい!ああどうしたらいいの!

というように、もっともっとだらけで欲にまみれるあまり、たまにしんどいです(笑)
でも欲がないとおもしろくないやんと、内心ではおもとります。あれ?身の丈にあってない?(笑)そんなもんはクソくらえだいっ!

ということで、変なところでニット魂に火がついてしまって、早く帰りたくなったatricotでした(笑)

2009年5月17日日曜日

ニットと肩こりの関係

ひとつ歳をとり、すっかりアラサーの仲間に入ったatricotです。

そろそろいろんなところにガタがくる歳ですなぁなんて言うと、ルッカのおばちゃん(ニットカフェをさせていただいてるカフェのオーナーさんです。)に
「ほな、あんたの倍生きてる私はなんやねんな!」
と、怒られそうなので、言いませんが…

それでも、冷静に見て、そろそろメンテナンスが必要なお年頃だわと思います。

寝不足、野菜不足、運動不足、長時間おなじ姿勢…

こんな毎日を続けると確実にカラダが壊れます。

実際、壊れかけたこともあったので、こりゃいかんと。

肩こり腰痛などボロボロになってるカラダを本気で治したいと思い、その一環としてカイロプラクティックに月1回は通うようにしています。
もちろん、生活から見直さないとダメなので、ちょっと気をつけてます。
よく寝てます。
その代わりに作品は全然できてないですが(ひー!)


先日も肩こりがひどすぎて、ひどい頭痛が続いたので駆け込むようにカイロに行ってきました。
毎回担当の人にとてもびっくりされます。

今回も…

担当の人「うわ!右肩がすごいことになっています!また編み物のしすぎですか?」

atricot「け……毛刈りをしました。」

担当の人「…はい!?」

と、ちょっとおもしろいやりとりがあったのですが、そうなんです!先日、ウハウハで行った羊の毛刈り講習なんですが、後日、肩がものすごいカッチカチになってしまいました。最近調子よかったのにー!

ということで、atricotのやってることは、なにかと肩こりや腰痛にご縁があるようです。

よう
「編み物は肩がこるしせーへんねん!」
と、おっしゃる方がいらっしゃいます。
ニットを一人でもたくさんの人にやってもらいたいなぁと思うatricotとしてはちょっぴり悲しいのですが、ニットが肩がこる作業であることは事実です。

そこで!ニットをやってくなかで、肩がこりやすい作業を勝手にランキング(←好き)しました。
って、全然いらん情報かもしれませんが(笑)

1位 すくいとじ
2位 かぎ針全般!
3位 2目ゴム編みどめ
4位 アフガン編み
5位 糸始末

…やってみるとすごい地味なランキングです。
でもこうみると、atircotは針を使う作業がどうも苦手のようです(笑)

もう、すくいとじは本当に肩がこりますね。何年やってても変わりません。
編み目をジーっと見て、チクチクと1段ずつ目をすくっていくこの地味すぎる作業!ほんと誰か「すくいとじやさん」してくれないかな?っていつも教室でも話してます。

atricot作品で言うと、一番肩がこった作品は…(またランキング笑)


1位 カシミヤのパッチワーク風マフラー
これが一番ひどかったです。
編み地は機械編みなのでサクサクーっと進んだのですが、なんせ普通の棒針だと2号くらいの目の小さいのを2m分!しかも×4本!すくいとじしました。


肩もげるかと思った…










2位ルームシューズ
1足つくるぐらいなら全然平気なのですが、注文があって、10日間くらいひきこもってひたすら大量生産してた時期があって…

商品なので、ちょっと凝ったことをしてしまい、かかとの部分が刺し子なんですね…余計に自分を追いつめました。

なんか苦い思い出…






3位アフガン編みのジャケット
アフガン編みは大好きなのですが、これもキツかったです。
大胆にもタコ糸をアフガンで編んだのです。不思議なことにウールだと肩への刺激はまだマシなんですね。だから同じものを紡ぎ糸で編んだときは全然肩こらなかったのに、これを編んだ後はロボットみたいな動きになっていました。

でも楽しさが勝ってたので思い出は苦くないです(笑)







な ぜか棒針をにぎってるときは全然大丈夫なのです。力の抜き加減がわかってるからだと思います。手紡ぎもそう。初めて糸車をまわしたときは、1時間するだけ で頭痛がしたのに、今は1日中紡ぎ続けても全然問題ないのです。むしろリラックスするくらい。ずっとペダルを踏んでるので右足は筋肉ムキムキです。ほそ マッチョではなく隠れぽっちゃりマッチョです☆

なんで、きっと要は「力の抜き加減」が問題なのですね。
肩がこらない境地にまでいけばニットはできると(笑)

でもそれではニットをやりましょう!って言っても説得力がないですね。

では、一番手軽で効果的な肩こり解消法を。

ぶら下がることです。

必ず1日1回、お風呂あがりにぶら下がってます。

もちろんぶら下がり健康器など家にないので、ドアを囲むでっぱりの数センチのところに指を置いてぶら下がってます。写真を撮っておけばよかったー!

いろんなストレッチを教わって実践していますが、これが一番です!

おかげで以前ほど肩こりには悩んでません。あ、毛刈りのとき以外は…(笑)

なので、ぶら下がりましょう!そしてニットをしましょう☆




よし…これでちょっとは説得力が増したかも?

2009年5月11日月曜日

HPでのatricotと実際のatricotにギャップあり!

どもどもatricotです☆

昨日は嬉しいことがありました
アブリルにいらっしゃったお客様に「atricotさんですよね!ブログ見てますよー!」と声をかけられたのです

あーなんか、こんな偏ったネタばっかりの文章でも見てくれてはる人がいはるんやなぁと思うと、本当にありがたき幸せです!すごくすごく嬉しかった~♪


あ、でもまたまた言われてしまいました。

「イメージと違いました」って。

先にatricotのHPをご覧になって、あとあと実際にお会いした方に必ず言われます。

気になるので、必ずどんなイメージを持たれてたかを聞いてます。

なかでも傑作だったのは、
ある生徒さんは、「HPのキットの写真のような…」とおっしゃってました。

って…






 ←これやん!
 なんでよりによってこの写真なのか…
 しかも、HPのなかでも結構マイナーな場所にあるのに…

 よく「この人に教えてもらおう」と思っていただけたものだ(笑)
 


そして昨日声をかけて下さった方は

「三枚目キャラなかんじで出られてるので、お笑い芸人のような方かと…」

お笑い芸人!
確かに↑の写真をあえて載せてしまうところが…自虐ネタが多めです(笑)
でも楽しいと思ってもらえたらなによりです。なので内心は嬉しかったです。
HPの写真も、本当は撮られるのとか苦手なので、気取るより、どやさーみたいな写真の方が楽しいと思えるようになりました。いいのか悪いのか…

でも「実際はもの静かで美人さんじゃないですか~!」

と言うてくれはったんですが、それも騙されてますよっ!(汗)

というわけで、atricotの良きアドバイザーであるキヨミ姉さんに分析してもらいました。
このまま、実際のatricotを知らずにHPを見る人が増えていったら、これは由々しき問題なのではないかと(笑)
キヨミ姉さんは、HPができる前からお知り合いで、ニットカフェにも来ていただいてるのです☆

「確かに、HPとブログだけ読んでたら、実際のatちゃんは機関銃のようにしゃべりそうやねぇ。なんか会っていきなり「あなたニットは好きですか!?ニットはねぇ、いいですよ~こうこうこういうところがねぇ…ベラベラベラ(以下省略笑)」って言ってそうやねぇ。」

ちょっと古いけど「あなた、車買う?私、車買うわ。」のハナテンのCMを思い出しました。

だって、会っていきなり「あなたニットは好きですか?」って言う人って…

なんちゅうイメージや!


でもブログは特に普段とあまり変わらないテンションで書いていますし、HPのテキストはそれより少し落ち着いて書くようにしています。
なので、本人はごっつい素のつもりなんですね。「よし、このキャラでいこう!」なんてことはみじんも思ってないのです(笑)

でもこんなにギャップがあるのはなぜだー!

うーん、自分のことって客観的に見れませんね。

じつはあと3日でひとつ歳をとるのですが、おばさんになってもこんなかんじになってしまうのかなぁと思ったらちょっと危ないかも?

このへんで路線変更でもするかな?とも思いましたが、自分のことを客観的に見れてない人間がようそんなこと言うわと、ひとりツッコミをいれてしまいました。ムリだす。

そして、キヨミさんに励ましの言葉をもらって帰りました。

「atちゃん、そのうち本出せるよ!タイトルは「ニットと仏像」…」

ものすごくマニアック!でもとても嬉しかったので、このままでいいやーと思ったのでした



















 オマケの変顔。
 もうすぐ28歳です☆



*あとがき*
じつは、今日のブログのお題は「ニットと肩こりの関係」でした(笑)
ギャップのくだりは前置きのつもりだったのですが、長くなってしまったので、またこのお題は次回に書きます

2009年5月3日日曜日

ニットと仏像が出合ったら…こんな模様になりました☆

今日はニットの模様について。

今やってる田守先生の課題でのことなんですが(模様編みは課題じゃないです笑)、その前に、以前のブログで少し触れた、ぬいぐるみの服をお見せしましょう☆

これです☆
ポロカラーが課題でした。
かわいいでしょ~~
毛糸は適当に選んだのですが、よう考えたら相方クッキーモンスターの色ですね!言われるまで気付きませんでしたが、さすがによく似合ってる。

でも、この子、もともと手が上向きについてるので(計算外!)肩がちょっと窮屈そう。





みんなで記念写真☆
一番右がうわさのミッフィーです。顔でかっ!
服は足から着せたそうです。
このかわいいミッフィーちゃんは、atricotにしばかれたり、つつかれたりして一時期不登校になりました(笑)じゃれてたつもりなんだけどなぁ。。。
ミッフィーちゃんの服の色合いがバツグンにかわいいです♪

ご報告はこのくらいにして…

タイトルにもありますが、なぜ仏像なのか!
それは、模様についていろいろ考えての結果でした。

夏用のニットがつくりたくって、刺繍がはいったスモッグをイメージしました。
となると、もちろん、編みこみ模様をしないといけません。

編みこみの模様編みのネタ本が手元になくって、模様をいちからつくることにしました。

編み地と糸と色合いを決め、さあやるぞ~と思いきや…
いざ、白紙の状態を前にするとなかなかどんな模様にするか決められないものです。

ネタ帳や参考資料を机につんでいろいろ考えること3日間。
ネタの素となっている、最近のお気に入りは、この織りの本。おもしろくって毎日見てます!
正直、模様のバラエティは織りの方がダントツに多いと思います。
ニットより制限がないし、表現方法(染めたりなど)も豊かです。









どうして模様ひとつにそんなに考えこんでしまうのか…
それには理由がありました。

参考資料やネタ帳を見れば見るほど、模様には深い深い意味がちゃんとあるからです。
魔よけだったり、動物に感謝したり、収穫を願ったり…きっとつくる人はその思いをこめて織ったり編んだりしてはるんです。

だから私も、なにか思いをこめて模様をつくりたかったのです。

その土地で信じられているものや大事にされているものが、柄になっているので、柄自体をパクってもなんだかなぁと思い、これだっ!と思ったのがそう!仏像なんです!
そしてここ数年、仏像はatricotのなかで羊のつぎにホットなんですっ!
大して好きでもないのに、かわいらしいお花(蓮は除く)や雪の模様なんか散りばめられるかっつーの!

もうブログのタイトルも「atricot×knit  ときたま羊と仏像」にしようかしら。なんかごちゃごちゃしてますけど(笑)

でも、仏像!って決めた途端、手が動く動く。楽しくてしかたがありません。
最初の習作がこれです。

「天上天下唯我独尊」ポーズのお釈迦様です。
蓮の上に立ってらっしゃいます。













おまけに五重の塔も(笑)














田守先生に「編みこみ柄を仏像にしました!」ってテンション高めに伝えたら、
かなり引き気味で
「背中に南無阿弥陀仏とか入れんの?」
と言われました(笑)
ちゃいますちゃいますっ!ヤンキーの特攻服みたいですやん(笑)

そんなこんなでできたのがコチラ。











象と竜と鳥は神様の使いです。五重塔はなぜか三重塔になりましたが(笑)
縦も横もあったらマンダラができたのになぁ。
でも、ニットって、1コマがでかいのが難点です。だから細かい模様がいれられないのです。
これでも4号針を使う予定で、1段で152目(!)あります。ひー!

そして、早速編んでみました。




編んだらもっといいかんじに☆編み目のひとつひとつは、真四角ではなく「V」のかたちをしているので、エクセルでつくった編み図よりもなんか躍動感があります。
模様の部分だけ編むのに8時間かかりました。それでも進んだのは10cmくらいです。ひー!
でも、ひと針ひと針思いをこめて編めた気がする!正直、自分用のニットはいつもやっつけてる感があるので、すごく新鮮でした。


模様を編むって素敵☆そして、仏像のいる、阿修羅のいる日本に生まれてよかった!