2009年3月15日日曜日

「ぼくの大切なともだち」

こんにちは☆atricotです。



今日は、ここ最近で一番よかった映画の話をします。



アトデミー賞から火がついて、その後またまた映画をよく観ていたのですが、これがまた当たりばっかりで☆



そのなかで一番印象に残った映画を、紹介します♪



パトリス・ルコント監督の「ぼくの大切なともだち」←予告編が観れますよ☆音楽サイコー!でもなぜナレーターが小朝なのか(笑)



↑の予告編をご覧いただいたら、話のはじまりがわかってしまうのですが…



自分のことと仕事のことしか興味がなかった古美術商の中年男性が、同僚に

「あんたって友だちいいひんやろ。」

って言われて、そんなことないわっ!と否定したら、ほな友だちを連れてきなさいよ!という話になり、その男性は大慌てするわけです。

プライドの高い彼は、最初は「いやいやおるはずや。」といろんな人をあたってみるのですが、みんな知らん顔。初めて「僕には友だちがいない」という現実を受け入れるのです。



でも友だちを連れていかなければ、みんなにバカにされてしまう。

ということで、なんとか友だちをつくろうと奔走します。



そこで出会ったのが、タクシー運転手の男性。お人よしで誰とでも気軽に話せるきさくな彼に、なんとか友だちのつくりかたを教えてもらおうとします。



ここからのくだりが、本当におもしろいです!



具体的に言ってしまうとネタバレになってしまいますし、こんな私の駄文よりも、巨匠ルコントが描く人間模様のほうがもっともっといろんなことを雄弁に語ってくれるので、ぜひ観ていただきたいと思います!



というのも、ここまでのかんじだと「友情モノ」のくくりになってしまいそうだからです。でもでもでも!単なる友情モノとはけっして言いたくないのです。



人にはみんなそれぞれ事情があって、でも他人の事情をいちいち知らなくても人は生きていけます。そうやって生きていくなかで、自分が気づかないうちに自分と世間(もしくは人やコミュニティ)とのあいだに「ズレ」ができます。

私もよくあります。「あれ?みんなこういうふうに物事を捉えるんや。」とか。伝えようとしてもうまく伝わらなかったりするのって、やはり私とその人とのあいだにズレがあるのだと思います。



その「ズレ」をルコントはとてもシニカルに描いています。でも全編を通して、クスっと笑えて、最後はなんだかハッピーな気持ちになる。たっぷりの愛情を持って皮肉るという、ルコントならではの手法にすっかりやられてしまいました!



ものすごくありきたりな表現ですが、この映画の要素のひとつは「ルールとモラルの違い」だと思います。

主人公は友だちをつくるために、まずつくりかたを教わろうとします。これはルールです。最近でも「○○になるための何カ条」とか、「○○のつくりかた」とかHOW TO本やそんなタイトルの映画が多いです。映画は売れるためにそんな邦題がつけられてるのだと思いますが…

そしてアイタタな主人公はルールばっかりに目を向けて、大事なモラルの部分を無視しちゃうんです。みんながあきれるほど、平気で人を傷つけたりするんです。そしてとうとう、これがとんでもない結果を招いてしまいます。



私もじつは今日、ある人に「あんたには信念というものがないっ!」と怒られてしまいました。それでこの映画の話になったわけではないのですが、そういえば私も自分の抱えてる問題点を、他人のルールで解決しようとしていて…へんなところで結びついてしまいました。でもルコントの描く人物同様、それに気づかない本人は無意味にやたら一生懸命なんです。それがまた、はたからみると滑稽で…嗚呼、私もルコントのかっこうの題材にならないようにっ!


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