2009年3月1日日曜日

美しい人

前回のブログからだいぶあいてしまいました。



書けるようなネタはやまほどあるのですが、逆に心がついていかない。



でもこれを書かないと前に進めない。





今日はおばあちゃんの話をしたいと思います。





2月20日、私のおばあちゃんが亡くなりました。



お風呂場で倒れて、おじいちゃんが見つけたときにはすでに息はなかったようです。



本当に突然のことでした。大きな病気もなかったし、とても元気でした。



倒れる2時間くらい前に、いつものように、我が家におばあちゃんから電話がかかってきてました。東京に住む弟が実家に帰ってきたところでした。それをおばあちゃんは覚えていて、一緒にご飯食べに行こうねという電話でした。



全然信じられませんでした。いつも元気で笑顔を絶やさなかった人が、目の前に急にいなくなるなんて。



悲しい気持ちと同時に、ものすごい後悔の波が押し寄せました。



いつも元気でいてくれることをいいことに、私は仕事が忙しいのを理由に、全然顔を出しませんでした。車で30分という近い距離にいるにも関わらず、遠くにいる妹や弟のほうがよく会っていたくらいです。なんて不孝者なのだろう。って思ってもしかたがないけど、おばあちゃんに寂しい思いをさせてしまったこと、それを見て見ぬふりしていたことが本当に情けない。いったいなんのために仕事をしてきたのだろうとさえ、思いました。



去年から、今年の家族プロジェクトはおばあちゃんとおじいちゃんに決めていました。



これだけ長い間ニットをしているのに、ふたりにはなにも編んであげたことがなかったからです。



ふたりが喜んでくれるのがとても楽しみで(きっとなにあげても喜んでくれる優しいひとたちなんです)、なにを編もうかなと今から考えていました。



でも、そういえばおばあちゃんの好きな色ってなんだろう?外套の色は覚えてるけど、これが好き!っていうのは聞いたことがない。そう思うと、好きな食べものや好きなものもこれっていうのが、いまいち思い出せない。



というのも、おばあちゃんはいつも人のことばーっかり考えてる人でした。ご飯のときも「あれいる?」「これいる?」ってばっかりで、おばあちゃんからなにが食べたい、これがしたい!っていうのはあまり聞いたことがありません。でもいつもニコニコ。なんでもおいしそうに食べて、いつも楽しそうでした。

あまりに人の世話ばかりしようとするので、なんでこの人は自分のほしいものを言わないんだろうと思うこともありましたが、それがおばあちゃんの幸せだったんだと、今になってわかりました。



私に会うたび痩せただの(全然痩せてないのに)、キレイになっただの言うてくれるのですが、はっきり言っておばあちゃんのほうが美人でした。残念ながら隔世遺伝はしてません(泣)



本当に容姿も心根も美しい人でした。





おじいちゃんをはじめ、うちの家族みんなの心に大きな穴が空きました。それを埋めようと必死にがんばっています。

弟は、東京に帰るまで、一度も家に帰らずにおばあちゃんの家に泊まって、掃除をしたりおじいちゃんと散歩に出かけたりしていました。岡山に嫁いだ妹も、来週までは、一緒におばあちゃん家で家事をしたり、おじいちゃんにご飯の炊きかたなどを教えています。

そして実家組の両親も、できるだけそこに行くようにしています。

私はまた体調を崩してしまったので、今日、4日ぶりにおばあちゃん家に行きました。



そしたら、少しずつおばあちゃんの気配が消えているのが、わかりました。



少し前までは呼んだらひょいっておばあちゃんが出てきそうだったのに、今日はなんとなく、もういはらへんのやなっていうのがわかりました。

寂しいことではありますが、生かされた者たちが、ここでがんばって前に進もうと生きている証拠なのだと思います。どんなにつらいことがあっても、人一倍笑顔で乗り切ってきた、おばあちゃんの意志の強さがみんなの心に刻まれているのです。



でも、私はまだくよくよしていました。



四十九日が過ぎていないので、このへんにいはるであろうおばあちゃんに生前話せなかったことを、いろいろ話してみました。
それまでは「なんで急にいってしもたん。」とか「なんにも編んであげられへんかったなぁ。」ってくよくよしたことばかり言ってたのですが、そういえばおばあちゃんはかなりの心配性でした。今こんなことをやってるよって話してみようと思ったのです。

そうするとあらためて自分の環境が恵まれていることを、ひしひしとかんじました。

以前、私の才能は、いい人が集まってくることやとある人に言われたのですが、本当にそうです。私の周りにいる家族や友だち、仕事先の人や生徒さん、みんなみんな本当に素晴らしい人ばかりです。

そして、そっか私も人の幸せを手伝える仕事をやってきてるし、もっともっとそれができる環境にあるなと思いました。おばあちゃんみたいな人になるなんて絶対ムリやと思ってたけど、目標にはできるんや。



やっと前を向いて歩ける。そんな気がしました。



「自分に起きたことのすべては、自分をいい方向に向けてくれるきっかけになる。」



よく言われますが、私はまだまだすんなりとそう思えるほど、ポジティブではありません。でもまわり道をしながらも、あああれはこういうことだったんだなと思えるように持っていける努力はしたいと思います。もちろん、おばあちゃんのことも。



だからおばあちゃんには、いつまでもあたたかく見守ってほしいという気持ちはありますが、まずはなにも心配しないでゆっくり休んでもらえたらと思います。



さ、これからまたバリバリ動いていきたいと思います!

そのまえにおばあちゃんと私の周りにいてくれる人全員に、たっくさんの感謝の気持ちを込めてとびっきりのチュウを♪


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